品物が売れなくて困っているという商店のご主人と、ああでもないこうでもないと話しながら様々なアイデアを出して、少しでも売り上げが仲びた時の快感。「本当にありがとう」と言われた時の嬉しさ。これは何ものにも代え難い。この仕事を始めて本当に良かったなと思うのはやっぱりそういう瞬間だ。昔よくあった町の魚屋さんが何百軒も集まって、インターネット上にバーチャルな築地場外市場を作ったらどうなるだろう。「今日は何か美味しいの?」「とびっきりのサンマが入ってるよ!」そういう会話がインターネット上に飛び交うようになったら、世の中はどれだけ楽しくなるだろうかと考えてしまうのだ。現実的な問題はたくさんあるだろう。けれど、そういう夢物語を現実にできるのがインターネットの恐るべき可能性なわけで、それだけの力を手にしているからには弱さを助けるという子供の頃からの夢を実現したいと思うのだ。甘っちょろい正義感だと言う人もいるかもしれない。けれど、ビジネスの論理から言っても、僕の考え方は間違っていない。エンパワーメントはインターネット系企業のブレない中心軸になり得るのだ。ビジネス用語に翻訳するなら、僕のやりたいことはつまり、顧客満足度を高めるということになる。
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